はい、PLAフィラメントが買って2、3週間経ったのにプリント中にベッドにくっつかず、正常にプリントできないのは、フィラメントの湿気が原因である可能性が高いです。
PLAフィラメントは、性質上湿気を吸いやすく、吸湿してしまうと以下のような問題が発生します。
- ベッドへの接着不良: フィラメントが水分を含んでいると、ノズルから出たフィラメントがベッドにうまく接着できず、プリント中に剥がれてしまうことがあります。
- フィラメントの切れや詰まり: 湿気を吸ったフィラメントは、切れやすくなったり、ノズル詰まりの原因になったりします。
- プリント品質の低下: フィラメントの水分が蒸発すると、プリント表面に気泡が発生したり、仕上がりが粗くなったりします。
そこで、PLAフィラメントの湿気によるプリント失敗を防ぐために、以下の回避方法を試してみてください。
1. フィラメントの乾燥
- フィラメントドライヤーを使う: PLAフィラメント専用の乾燥機を使用するのが最も効果的です。乾燥機によっては、60℃前後で数時間乾燥することで、フィラメントを乾燥させることができます。
- オーブンを使う: フィラメントドライヤーがない場合は、オーブンを使用することもできます。オーブンの天板にアルミホイルを敷き、その上にフィラメントを並べて、50℃前後で1時間ほど乾燥させます。ただし、オーブンによっては温度調節が難しかったり、火災などの危険性があるため、注意が必要です。
- 乾燥剤を使う: ジップロックなどの密閉容器にフィラメントを入れ、乾燥剤(シリカゲルなど)と一緒に数日間放置することで、乾燥させることができます。
2. フィラメントの保管
- 乾燥した場所で保管する: フィラメントは、直射日光や高温多湿を避け、乾燥した場所で保管しましょう。具体的には、湿度50%以下、室温20℃以下の環境が理想です。
- 密閉容器に入れる: 開封したフィラメントは、ジップロックなどの密閉容器に入れて保管しましょう。こうすることで、フィラメントが湿気を吸うのを防ぐことができます。
3. プリント時の設定
- ベッド温度を上げる: フィラメントが湿気ている場合は、ベッド温度を通常よりも10~20℃ほど高く設定することで、接着を改善することができます。
- プリント速度を遅くする: プリント速度を遅くすることで、フィラメントが溶けてベッドに接着する時間を長くすることができます。
上記の方法を試しても改善しない場合は、フィラメント自体の劣化が原因の可能性もあります。新しいフィラメントで試してみると良いでしょう。
その他、参考になる情報
- 3Dプリントフィラメントの湿気対策: https://3dpst.com/6630
- 100均グッズでフィラメントの湿気対策してみた【3Dプリンター】: https://ijigen.net/entry/100yen_pack
- 湿気てポキポキ折れるフィラメントを乾燥させて復活させる方法: https://home3dp.net/filament_dryer/
これらの情報を参考に、PLAフィラメントの湿気対策を行い、快適な3Dプリントを実現してください。