2025年8月7日木曜日

NixOSでBraveブラウザをインストールしたときに、起動時にユーザーパスワードを求められる件

 NixOSでBraveブラウザをインストールしたときに、起動時にユーザーパスワードを求められる件について説明します。


🔍 問題の概要

Braveを起動するとユーザーパスワード(sudoパスワード)を要求されるケースがあります。これは多くの場合、bravegnome-keyringkwalletなどの秘密情報ストレージにアクセスしようとするためです。

具体的には、以下のような場面で発生します:

  • Braveが保存済みのパスワードを使おうとしたとき

  • 初回起動時にパスワードマネージャへの統合をしようとしたとき


⚙️ configuration.nixでのBrave設定と関係ある?

通常、以下のような設定でBraveをシステムインストールできます:

{
  environment.systemPackages = with pkgs; [
    brave
  ];
}

この設定はBraveをシステム全体にインストールするだけで、gnome-keyringkwalletといった秘密情報ストレージの設定とは関係ありません


✅ 解決策

✅ 1. gnome-keyringを有効にする(GNOMEやGTK環境で推奨)

もしGTK環境(GNOME、XFCEなど)を使っているなら、以下を追加します:

{
  services.gnome.gnome-keyring.enable = true;
}

その上で、.xsession.pam_environmentなどで環境変数を設定しておくと良い場合があります:

export SSH_AUTH_SOCK=$(gpgconf --list-dirs agent-ssh-socket)

再ログインまたは再起動後、Braveがgnome-keyringと正しく連携すれば、パスワード要求が出なくなることがあります。


✅ 2. braveをユーザー環境でFlatpakや手動でインストールする(手段の一つ)

NixでインストールしたBraveは--no-sandboxでの起動を要求したり、キーチェーンとの統合がうまくいかないことがあります。代替として:

flatpak install flathub com.brave.Browser

これは自動的にFlatpak環境のkeyringを使うので、Nix上の問題から切り離せます。


✅ 3. 起動オプションで一時的に無効化(非推奨)

どうしても困ったときに一時的に使う方法:

brave --password-store=basic

これにより、gnome-keyringを使わずBrave内でプレーンな保存方法になります。ただしセキュリティ的には弱いため、恒久的な解決策としては推奨されません。


🔚 まとめ

方法 内容 推奨度
services.gnome.gnome-keyring.enable = true; キーチェーン連携を正しく行う ⭐⭐⭐⭐
--password-store=basic 起動オプション 一時しのぎ(セキュリティ低) ⭐⭐
Flatpak版Braveを使う サンドボックス環境での連携 ⭐⭐⭐⭐

必要であれば、今の configuration.nix のBrave周りの設定を見せていただければ、もう少し具体的に改善点を提案できます。

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