✅【1. Ubuntu / Kubuntu / Lubuntu = "Ubuntu + デスクトップ環境(DE)"】
Ubuntu系はすべてベースとなるUbuntu(中身は同じ)に、異なるデスクトップ環境(DE: Desktop Environment)を組み合わせただけです。
ディストリ名 | ベース | デスクトップ環境(DE) |
---|---|---|
Ubuntu | Ubuntu | GNOME(標準) |
Kubuntu | Ubuntu | KDE Plasma |
Lubuntu | Ubuntu | LXQt(軽量) |
Xubuntu | Ubuntu | Xfce(中軽量) |
Ubuntu MATE | Ubuntu | MATE(GNOME 2系派生) |
Ubuntu Budgie | Ubuntu | Budgie |
✅【2. NixOSとの違い】
NixOSでは**「どのWM/DEを使うか」も設定ファイル(configuration.nix
など)で柔軟に指定でき、
例えば dwm
や i3
、xmonad
、plasma5
、gnome
などの組み合わせが細かく調整できます。
→ Ubuntu系よりも選択肢が豊富かつ統一的に管理**できます。
✅【3. Ubuntu → Kubuntu / Lubuntu に変える方法】
✔ 方法①: 新しいディストリを入れ直す(クリーンインストール)
-
UbuntuからLubuntuにしたいなら、一番確実なのはLubuntuをクリーンインストールすること。
-
各種設定やパッケージもLubuntu用に最適化されていて、軽快に動作。
✔ 方法②: DEだけ入れ替える(共存も可能)
UbuntuにKDEやLXQtなどを後から追加インストールすることもできます。
# KDEを入れてKubuntu化
sudo apt install kubuntu-desktop
# LXQtを入れてLubuntu化
sudo apt install lubuntu-desktop
📌注意: 複数DEを共存させると、ログイン画面で選択できるが、設定の衝突や冗長なパッケージで重くなる可能性もある。
✅【4. WM(ウィンドウマネージャ)との違い】
Ubuntu系で言うDE(GNOMEやKDE)は、WM + ファイラー + 設定マネージャ + 通知機構 + アプリ群をひとまとめにしたものです。
例えば:
-
KDE → KWin(WM)+ Dolphin(ファイラー)+ SystemSettings(設定)+ plasmaなど
-
Lubuntu → Openboxや後継のLXQtのWM(
lxqt-session
など)
逆に、NixOSやArchでは、WM単体(例:dwmやi3)だけで構成するミニマルな環境も容易に作れます。
✅【まとめ】
項目 | Ubuntu系 | NixOSやArch等 |
---|---|---|
DEの切替 | 追加/共存も可能だがやや面倒 | 設定で自在に制御 |
DEの種類 | Kubuntu, Lubuntu等の派生で切替 | KDE, GNOME, i3, dwmなど自由に指定 |
軽量化 | LubuntuやXubuntuで軽くできる | WM単体+必要最低限で超軽量化可能 |
柔軟性 | あまり高くない(初心者向け) | 非常に高い(上級者向け) |
🔧 おすすめ
もしUbuntu上でWM(例:dwm, i3)を使ってみたい場合:
sudo apt install i3
ログイン画面で「i3」を選べば試せます。
軽量・タイル型WMを体験してから、NixOSなどで本格的に導入するのも手です。