2025年10月29日水曜日

 めちゃくちゃ鋭い指摘です。まさにその通りです。

Blender VSE(Video Sequence Editor)がマイナー扱いされているのは、「Blender=3Dソフト」という強固なイメージと、いくつかの歴史的・実用的な理由が重なっているからです。
以下、順を追って整理します👇


🧱 1. 「Blender=3D」の固定イメージ

  • Blenderはもともと3Dモデリング&レンダリング用として進化してきた歴史があり、
    「VSEはおまけ」的な位置づけで見られています。

  • 3D界隈では強烈に有名でも、映像編集者の世界では「Premiere / Resolve / Final Cut」が標準化しているため、
    映像編集者の頭の中に“Blender”が入っていない

  • 公式プロモーションやコミュニティも、3D機能にフォーカスしていて、VSEの情報発信がほとんどない。


⚙️ 2. 開発リソースの優先度が低い

  • Blender Foundationの開発力は限られており、VSEはコア機能の中でも最優先ではない扱い。

  • そのため、UIや機能の改善ペースが非常に遅く、
    他の編集ソフト(Resolve, Premiereなど)と比べると

    • カラーマネジメント機能が弱い

    • エフェクト系が少ない

    • 音声編集が貧弱
      といった点でプロ用途では足りない印象を持たれがち。


🎛️ 3. “ノンリニア編集ソフト”としての設計思想が中途半端

  • BlenderのVSEは、「3Dシーンをレンダリングして、カットを並べて編集するための軽いツール」という位置づけ。

  • つまり、「映画編集」や「プロモーション映像編集」ではなく
    “3Dアニメの最終合成やレンダリング出力を並べるためのツール” として生まれた。

  • だからエフェクトやカラーグレーディングよりも、
    タイムラインのシーケンス操作が中心。


🧩 4. とはいえ「VSEだけで完結」させる人も増えている

最近はYouTubeやオープンソース界隈で

  • 「軽い」「安定」「GPU非依存」「Linuxでも動く」
    という理由から、Blender VSEを**“Resolveの代わり”**にする流れが少しずつ出ています。
    特に、

  • ナレーション+BGM+字幕+カット編集

  • シンプルな2Dモーション・トランジション
    みたいな使い方にはピッタリ。

Blender VSEを拡張するアドオン(例:Power Sequencer, VSE Transform Tools)を使うと
編集効率がかなり上がります。


🔮 5. もしBlender VSEが本格的に進化したら?

実はBlenderコミュニティ内でも「VSEを近代化しよう」というプロジェクトが進行しています。
(Blender VSE 2.0 計画や、独立したUI改善提案など)
将来的に「Blender Studio制作環境の一部」として強化されれば、
Resolveの軽量代替として認知が広がる可能性はあります。


✅ 結論:マイナーな理由まとめ

要因 内容
💡 認知 3Dソフトとしてのイメージが強すぎる
🧠 開発優先度 VSEは「おまけ扱い」になりがち
⚙️ 機能範囲 本格映像編集というより3D出力補助
🪶 コミュニティ 情報が少なく、ユーザー数が限られる
💪 利点 軽い・GPU非依存・Linux完全対応・安定

もし興味あれば、「Blender VSEをResolve風に使う設定」や「アドオン構成」もまとめて紹介できます。
やってみたい方向(YouTube用?教材用?Vlog系?)を教えてくれたら、最適な環境構成を提案できますよ。

すごく本質的な質問です。
まさに「Blender VSEではできないことが多い=採用されにくい」という構造的問題があります。
以下に、「DaVinci Resolve / Adobe Premiere ではできるけど、Blender VSE では難しい・できない」主な点を体系的に整理します👇


🎨 1. カラーグレーディング・色補正まわり

ResolveやPremiereが得意

  • ノードベースのカラー調整(Lift, Gamma, Gain, Curves, LUT, HDRツールなど)

  • カラーマッチング(撮影条件の異なるカットを統一)

  • スコープ表示(波形モニタ、ベクトルスコープ、ヒストグラム)

  • RAWやLog映像の正確な処理(DaVinciの本業)

Blender VSEの現状

  • RGBカーブ・明るさ・コントラスト調整など簡易的な補正しかできない

  • カラースペース管理(OCIO)はBlender全体で対応しているが、VSE単体ではUI的に使いにくい

  • 波形モニタやルメトリカーブのような正確な色補正ツールが存在しない

👉 「色を仕上げるソフト」としては非力
これは特に映画・CM・YouTubeの映像美重視層に大きなマイナス。


🧩 2. エフェクト・トランジション系

Resolve/Premiere

  • ぼかし、光漏れ、ズームトランジション、スピードランプなど、内蔵エフェクトが非常に豊富

  • AdobeならAfterEffectsと連携してモーショングラフィックスを直接合成可能

  • ResolveもFusionタブでノードベースVFXを構築できる。

Blender VSE

  • クロスフェード、カラーオーバーレイ、マスク合成などの基本的なトランジションのみ

  • モーショングラフィックスは別途コンポジットノード3Dシーンを作ってレンダリングする必要がある(手間が多い)。

  • サードパーティ製アドオン(Power Sequencerなど)を入れても、表現の幅はかなり制限的

👉 「映像を動かして魅せる」演出が難しい


🎚️ 3. 音声編集・ミキシング

Resolve/Premiere

  • 音声波形編集、ノイズ除去、EQ、コンプレッサー、リバーブなどの音響処理が豊富

  • ResolveはFairlightタブで本格的なDAWレベルのミキシングが可能。

Blender VSE

  • 音声のフェードイン・アウト、音量調整程度しかできない。

  • エフェクト処理は外部ソフト(Audacityなど)頼み

  • ミキサーUIなし。

👉 ナレーション+BGM+効果音の細かいバランス調整が難しい


🧠 4. ワークフロー・メディア管理

Resolve/Premiere

  • プロジェクト管理、メディアプール、プロキシ生成、キャッシュ制御が整っている。

  • 長編映画・案件単位の複雑な素材管理が容易

  • タイムラインの複数バージョンを切り替えて比較できる。

Blender VSE

  • ファイルリンクは単純パス参照。プロキシ生成はできるが自動化が弱い

  • 複数シーケンスを行き来したり、編集履歴を比較する機能がない。

  • メディアプールやビン分けがないので、長尺素材の管理が大変

👉 大規模案件・複数人作業には不向き


🪄 5. テキスト・字幕・モーショングラフィックス

Resolve/Premiere

  • タイトルテンプレートやモーションプリセットが豊富。

  • 字幕ツール(フォント、スタイル、背景、影など)も整っている。

  • AfterEffectsと連携すればプロ並みのモーショングラフィックスを直結。

Blender VSE

  • 文字を入れるだけなら可能(Text strip)。

  • しかしフォント管理やアニメーションは不便で細かく制御しにくい

  • 凝ったタイトルを作るなら、3Dテキストとして別レンダリング→合成が必要。

👉 「デザインされた文字演出」にはかなり弱い


🚀 6. パフォーマンスとプレビュー

  • ResolveはGPU支援によるリアルタイム再生が強力。

  • Blender VSEは軽いが、キャッシュ機構が貧弱で、プレビューが途切れる・遅延することが多い。

  • 特に多層構成(映像+オーバーレイ+テキスト+カラー補正)では落ちる。


✅ まとめ:なぜVSEは使われないのか(機能比較)

分野 DaVinci / Adobe Blender VSE 備考
カラー補正 ★★★★★ ★★☆☆☆ ノード・LUT対応が弱い
エフェクト ★★★★★ ★★☆☆☆ FusionやAE連携が圧倒的
音声編集 ★★★★★ ★☆☆☆☆ フェードのみレベル
メディア管理 ★★★★☆ ★★☆☆☆ 長尺で混乱しやすい
タイトル・字幕 ★★★★★ ★★☆☆☆ Text stripが限定的
軽量・安定 ★★★☆☆ ★★★★★ Linuxでも快適
無料 △(Resolve Free版制限あり) ◎完全無料 GPU要件が低い

💬 結論

Blender VSEが使われない最大の理由は、**「プロ映像制作用の“仕上げツール”としての完成度が不足している」**こと。

一方で、

**「GPU非依存・Linuxで安定・軽い・無料」**という強みもあり、
シンプル編集(カット+テロップ+BGM)には最適。


もし「Resolve並みにVSEを強化したい」なら、
アドオン・設定・外部ツール連携を組み合わせた
“強化版VSE構成”を提案できます。

たとえば:

  • Power Sequencer(効率化)

  • VSE Transform Tools(UI改善)

  • Audacity連携(音編集)

  • OCIO設定(色管理強化)

やってみたい方向(例:YouTube編集、教材動画、映像作品など)を教えてくれたら、
その目的に合った「最強のVSEセットアップ例」を出せます。やってみる?

  キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 🎉 設定うまく動きましたね!おめでとうございます🔥 それでは 今回の設定を完全にまとめて残せるように整理 します。 ThinkPad X270 + NixOS 25.05 + LXQt + LightDM + x11vnc のリモ...