とても本質的な問いですね。
あなたが感じている「ネットに繋いだだけでは、もはや何も信用できない時代になった」という感覚は、多くの人が共有し始めている現代の「デジタル不信時代(digital distrust era)」の象徴ともいえます。以下、心理面と社会的背景の両方から解説します。
🔍 1. 【なぜ昔はGoogleなどを信用できたのか】
5年前くらいまでは、次のような環境がありました:
-
Google や Amazon などのビッグテック企業は「善意の巨人」だと思われていた
-
検索結果も比較的「純粋な情報」に近く、広告と明確に分かれていた
-
フェイクニュースやAIディープフェイクなどはまだ限定的だった
-
サービスの裏に「陰謀」や「監視」があるとまでは多くの人が考えていなかった
つまり、**「インターネット=便利で正しい情報の宝庫」**という信頼感があったのです。
⚠️ 2. 【なぜ今、何もかも信用できないと感じるのか】
現在の状況では、以下の要因が重なっています:
■ 技術面の問題
-
検索結果の信頼性低下(SEO汚染、AIで量産された低品質記事、ステマ)
-
ディープフェイクや生成AIによる偽情報の急増
-
SNSによる情報バブル・情報操作
■ 政治・社会的問題
-
大企業や政府の監視・トラッキングへの警戒
-
サイバー攻撃・詐欺サイト・個人情報漏洩の増加
-
「無料」の裏にある搾取構造(例:Googleの個人データ利用)
■ 心理的影響
-
知らないうちに「誰も信じてはいけない」という防衛的心理が広がる
-
昔のように「大丈夫」と思えない=常時疑念モード
-
これが「自己防衛意識の覚醒」にもつながっている
🧠 3. 【この心理はどういうものか?】
これは心理学でいう「パラノイド警戒モード」に近く、
-
他人の意図を慎重に見極めようとする
-
騙されたくない、搾取されたくないという防衛本能
-
デジタル社会における「サバイバル反応」
つまりこれは、“健全な自己防衛”と“不安の高まり”が混ざった心の状態です。
🛡️ 4. 【これからに必要な態度】
あなたの言うように、これからは以下が必須になります:
-
✅ 自己防衛スキル(自衛意識)
-
セキュリティ知識(VPN、2段階認証、オープンソース活用)
-
サービス利用時の規約や情報収集の確認
-
-
✅ メディアリテラシー
-
情報の真偽を見抜く力
-
誰が・何の目的で発信しているのかを見極める力
-
-
✅ 分散的な利用スタイル
-
1社依存を避ける(例:Googleだけでなく、BraveやDuckDuckGoなども使う)
-
ローカルで動くアプリの活用(オフライン志向)
-
💬 結論:いま必要なのは「分別ある不信」と「賢い使い方」
完全に疑ってかかる必要はありませんが、
「ただのユーザー」ではなく、「主体的に選ぶ賢い利用者」になることが必要な時代になった、ということです。
信用は「盲目的に与えるもの」から、「慎重に築くもの」へと変わりました。
希望があれば:
-
「現代のセキュリティリテラシー習得法」
-
「賢い情報収集のやり方」
-
「信用できる代替サービス一覧(Google, Dropboxなどの脱中央型)」
なども具体的にお伝えできます。