【Windows10終了で考えた】Linuxを試してわかった“向き・不向き”:Zorin OSとNixOSの体験記
2025年、Windows 10のサポート終了が迫る中で「そろそろLinuxに移行しようかな?」と考える人も増えてきていると思います。
自分もその一人でした。
実際にLinuxを使ってみて感じたのは、
**「どっちも簡単じゃないけど、"時間や手間をかけたくない人"には結局Windows 11しか選択肢がない」**という現実でした。
■ Linuxのインストールは“興味がない人”には難しい
Linuxって「自由で軽い」「古いPCでも快適」みたいなイメージがありますが、実際はインストールの時点でつまずきやすい。
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パーティション?
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EFIブート?
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ファイルシステムってなに?
最初からいろんな“知らない言葉”が飛び交ってきます。
「ちょっと試してみたいだけ」「設定で悩みたくない」──
そんな人にとっては、Linuxのインストールはけっこう重い作業です。
■ でも、Windows 11も別に簡単じゃない
正直、Windows 11も使いやすいとは思っていません。
設定画面はやたら複雑だし、使っているうちに広告っぽい通知や余計な機能が目に入ってきたりして、ストレスも多いです。
でも、OSやPCの仕組みなんて考えたくない。設定も最小限で済ませたい。とにかく「ただ使えればいい」──
そういう人にとっては、現時点では結局Windows 11が一番“楽”な選択肢だと思います。皮肉ですが、これが現実です。
■ サブ機があるならLinuxはアリ
とはいえ、自分は余っていたノートPCを使って、Linuxを試してみました。
最初に入れたのはZorin OS。
見た目もWindowsっぽくて、GPUやWi-Fiもすぐ認識してくれたので、特に設定で困ることはありませんでした。
Ubuntuベースなので情報も多く、初心者にはちょうどいいと思います。
■ NixOSは「Linuxをもっと知りたい人」に最適
もっと仕組みを深く知りたくなって選んだのが、NixOS。
これは完全に“自分で構成する”タイプのディストリビューションです。
設定はすべてコード(configuration.nix
)で書くので、
「なぜこのパッケージが動いているのか」「どこに設定があるのか」まで見通せるのが面白い。
ただし当然ながら、難易度はかなり高め。
やりがいや学びは大きいけど、間違っても“ラクしたい人”向けではありません。
■ 結論:どっちも一長一短。でも、Linuxは試す価値あり
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🟩 PCやOSに興味がない、時間もかけたくない人 → Windows 11
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🟦 余ってるPCがある、ちょっと触ってみたい人 → Zorin OSなどの初心者向けLinux
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🟥 OSの仕組みや構成に興味がある人 → NixOS
Linuxは「使うだけ」ならZorinなどでわりとスムーズに始められますが、
何かあったときの対処力や自己解決の意欲はある程度必要です。
でも、それを乗り越えた先には、Windowsでは味わえない「納得感」や「理解」があるのも確かです。
最後に
Windows 11もLinuxも、完璧な選択肢じゃありません。
でも、今の時代はどっちかだけじゃないし、「試してみる自由」があるのが一番のメリット。
少しでも興味があるなら、Linuxを触ってみるのは大いにアリだと思います。